メタルマックス4の発売とサイバーパンクとの乖離について その2
そもそもサイバーパンクってどんなジャンルなの?という疑問があるけど、
個人的な解釈だけど、以下の様なことだと思っています。
- 現代より未来であり、テクノロジーが発達している世界。
- サイボーグ技術などが当たり前の世界。
- サイボーグ技術の範疇に入るが、生体に電子器具を入れたりして、人体を強化している。
- 政府(人類を統治している存在)があったりなかったり。
- ある場合は、明確な人類社会の差別化(金持ちと貧乏人の区分けがはっきりしていて、生活スペースが全く違う等)。
- ない場合は、テクノロジーが発達しているが、その恩恵を人類すべてが受けにくい世界。旧MMやMM2のような世界。
こんな感じかな?ちょっとディストピア小説と混じってしまっているかも・・・。
ちょっとシビアな世界観というか、そんなイメージを持っていました。が、メタルマックス3のスキルと言う部分については、それをひっくり返してしまう要素だと思っています。
生身の人間では、ノアが創りだした生物兵器には到底太刀打ち出来ないし、グラップラー軍団にも抵抗できない。だけど、武器を手にして戦車を駆ればなんとかなる!・・・これがメタルマックスの大前提のような気もするんだけど、特技が在るとその辺があやふやになってしまうというか、別に武器なんていらないじゃんとなってしまう気がする。
極論だけど戦車だって必要なくなっちゃう。
生身のパーティでフィールドを歩くときはとっても不安で、「早く戦車に乗りたいよーー!」というのが割りとメタルマックスの常識だったんだけど、現状スキルがあると何とかなっちゃうところがちょっと嫌です。
たとえば、フロントミッションというゲームがありますが、あれはロボット(ゲーム内ではパンツァーと呼ばれています)同士で戦闘するシミュレーションゲームですが、対ロボットではなく強化人間でもないプロレスラーと戦うことになったらどう思いますか?
延髄斬りで破壊されるロボットとか想像できます?世界観が崩れると私は思います。
だったらせめて、仲間になるのはサイボーグだとか、強化人間だとか、超能力者であったなら納得のしようがありますし、そのほうがよりSF感が増すのではないでしょうか?
サイボーグのナースや強化人間のレスラー、超能力者のアーチストなら無茶な設定でも「そういうもんか」と納得出来ます。
ちょっと話がそれますが、何故私がメタルマックスを好きなのかを説明します。
メタルマックスという作品は、コミカルで小学生も楽しめる内容になっていますが、全体を通してみるとなかなかハードなSF作品だと思っています。
世のゲームの大半が似非ファンタジーに逃げる中、あえてのSFであるという部分は、メタルマックスを唯一無二のゲームとしている部分です。だから好きなんです。
私はなんでもありのごった煮ファンタジーが大嫌いです。剣も魔法もメカも有りなのは製作者が楽をしたいからだと思っています。剣や魔法が主役の世界でテクノロジーが発達する訳ありません。
代表的なのが、ワイルドアームズシリーズやテイルズシリーズです。最近のファイナルファンタジーシリーズも嫌いです(特に10以降の作品)。
戦車は戦闘を繰り返しても、戦車自体の能力はアップしたりダウンすることがありません。兵器のカスタマイズや改造が戦車の能力を決めるからです。
人間だって、どんなに戦闘を繰り返しても能力値は上がるかもしれませんが、波動拳を放つのは無理です。
なんとかなんないかなーーー。
かと言ってメタルマックス4は楽しみなことは変わりはないのだ・・・。
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