底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

メタルマックスワイルドウエスト開発中止発表について

なんとなく「2022年発売予定のわりに続報がないな」とは思っていた。とはいえ急に情報が津波にように押し寄せてくる場合もあるので「そういう可能性はない」と思っていた。しかし、現実はシビアである。メタルマックスワイルドウエストの開発中止のアナウンスが届いてしまった。

 

 

開発中止の理由の内容は、”2022年の発売を目指し、開発を進めて参りましたが、現在の開発状況等を勘案し”とのこと...そうか...思った以上に開発が進まなかったか...。私はゲーム業界にいたことはないけれど、IT業界はそこそこ長いこといるので、プロジェクトが頓挫したところを見たこともあるし、経験したこともある。プロジェクトが頓挫する原因は本当に様々だ。

 

「こんなことが原因でプロジェクトが頓挫したのだろう」と揶揄するのも野暮だし何より虚しいだけなのでここではそういうことはしないが、本当にただただ悲しい。この感じ、懐かしい(語弊があるけど)のは、メタルマックスのオールドファンなら誰しも「メタルマックスワイルドアイズ(仮)」を思い出すからだろう。

 

ドリームキャストから発売予定だったが、ワイルドアイズも諸事情で開発中止になってしまったメタルマックスのシリーズだ。これは発売元のアスキーが経営難となり「外部事象はストップします」ということで、ほぼ完成していたが結局ダメになってしまった。


当時、ドリームキャスト本体を持っていなかったけどメタルマックスワイルドアイズが発売されたらそのタイミングで買おうと思っていた。ワイルドアイズ発売前にすでにドリームキャストを用意して待っていたファンもいたと聞く。ファミ通なんかのゲーム情報誌(当時はネットはまだ普及前だったので、雑誌がただ一つの情報源)で、ワイルドアイズの情報ページに興奮していたのを覚えている。

 

それとテレビ東京伊集院光MCのゲーム情報番組でも発売前ソフトの情報として流れたことがあった。めちゃくちゃワクワクしたのを覚えている。メタルマックストークイベントではさらにフィールドを駆ける戦車なんかの映像も流してくれた。壇上のミヤ王たちはで「こんなこともあったね」とトークしてくれていたのに。2度とこんな悲しいことは起きないと思っていた。

 

 

今やゲーム一本開発するのにも莫大なお金がかかる時代だ。PS3の時代くらいから「開発費高騰」が特に言われるようになった気がする。正直PS1時代くらいまでは、いろんなメーカーがゲーム開発に参入していたけど、PS2からPS3にかけてどんどん参入障壁が高くなってきて、今じゃほとんど大博打の世界になってきてしまった。開発はできるかもだけど発売して10万本売れたってペイできるかどうかわからない。ユーザの目はどんどん厳しくなって、ちょっとしたことで「クソゲー」という烙印が押される時代。ネット検索した時に「ゲームタイトル」のサジェストに「クソゲー」とすぐについてしまう。ゲームが発売されてすぐに実況プレイヤーが動画サイトにプレイ動画を上げてしまうし(これには賛否両論ある。実況プレイによって興味を引くユーザーが出て、実際に購入にまで至る場合もあるので。ただ、私はRPGアドベンチャーゲームなんかのシナリオを知ってしまったら意味がないのではないか、と思ってしまうので批判的な立場です。)、どんどんメーカーサイドにとって厳しい状況になってしまっている。

 

しかもよく言われる通り、ゲーム以外の娯楽が多々あり、ゲーム自体の魅力が落ちていっている現状。その点、ニンテンドーはすごいな、と思う。出すソフト出すソフトで数百万本をポンと売ってしまう。残念ながら私はポケモン系ゲームに食指が動かないタイプなので、どのあたりが数百万本売れる仕組みなのかわかっていないけど。

 

話が横道に行ってしまった。メタルマックスの話に戻るけど、今回ワイルドウエストが開発中止になったこと、それ自体は「仕方ない」という気持ち。シリーズが完全に死んだわけではないし、ワイルドアイズからしばらくしてから「メタルサーガ」が発売されることになったこともあるし、実際まだ「メタルサーガ叛逆ノ狼火」は発売を控えている状況!このメタルマックス本家のピンチに毎回ヒーローのように颯爽と現れるのがメタルサーガシリーズという。

 

発売はいつになるかまだアナウンスはないけど、「発売予定」というだけで十分なのだ。コロナ禍ということもあり、開発それ自体も色々とハードな部分があると思いますが、サクセスのメタルサーガチームの皆さんは健康に気をつけて、頑張ってください!

 

 

はぁ〜〜。しかし、寂しい。ミヤ王や24Freamの友野Dの気持ちを慮ると切ない気持ちになってしまう。ミヤ王からすれば2回目の開発中止だからね(メタルマックスシリーズに限る)。大丈夫かなぁ。

 


この記事、全面的に共感できるわけじゃないけど、所々納得できる文章がある。特に「客観視できてない」という部分。MM4のパッケージやアニメーション(これは、開発側の問題なのかちょっとわからないけど)、メタルマックスゼノリボーンにおけるキャラデザの変更とか(イメージボードの人がキャラクターの方まで関わったけど、明らかにキャラデザに慣れてない感じが見えた)。

 

そして、そうかメタルドッグスは24Framesが借金して作ってるのか。なんとか開発費くらい回収できていればいいけれども・・・!ちゃんとリミテッドエディションで買ってあげれば良かった・・・。メタルドッグス自体はゲームとして本当に面白かったので、もっと売れてほしい。