底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

【ゲーム感想】デビルサマナーソウルハッカーズ(3DS版)プレイしました

名作だと言われているのは知ってたけれど、正直3Dダンジョンの密閉感閉塞感が苦手で手を出していなかった「デビルサマナーソウルハッカーズ」をやってみました。過去アトラスのソフトでは「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ3」はプレイ済です。ただし、既にプレイしてから大分日がたってしまったので魔法体系とか悪魔合体とか諸々の諸設定は頭からすっぽり抜け落ちていました。

 

なので、ほぼ初心者としてプレイした感じです。

f:id:starscream1999:20151214035900p:plain

 

 

ソウルハッカーズのあらすじ

仮想空間「パラダイムX」に接続できるPCを各家庭に配布して、情報ネットワークの環境モデルとなった天海市。そこにはスプーキーズと呼ばれるハッカー集団がいた。主人公(あなた)はスプーキーズの一員としてハッキングの腕試しとしてパラダイムXのアカウントをハックする。ハッキングしたアカウントでログインしたパラダイムXでは謎のレッドマンと呼ばれる存在と出会ったことで、天海市全体にかかる恐るべき陰謀と立ち向かうことになる。

 

f:id:starscream1999:20151214041400j:plain

スプーキーズの面々

 

という感じで、フィクションではありますが、現実世界(発売当時なので1990年代末期)の日本を舞台としています。インターネットがまだそこまで一般的ではなかった時代なので、ゲーム内の仮想空間イメージは大分先取りした感じになっています。言ってみれば、セカンドライフの超リアル版をイメージした感じでしょうか。

 

そういったサイバーパンクの香りが強いところに、悪魔や天使といったオカルト部分が混じってくるのはメガテンらしいというか。

 

フィールドとダンジョンについて

f:id:starscream1999:20151214042211p:plainf:id:starscream1999:20151214042219p:plain

ソウルハッカーズのワールドマップ

 

上記画像はワールドマップといって、青いアイコンを目的地に移動させるものです。緑の丸いアイコンはその地区の住人というかNPCで、接触すると会話になります。こういった現実世界ぽい世界を移動するゲームというのにワクワクするのは僕だけでしょうか。古いゲームですが、江川卓を主人公にした「プロ野球?殺人事件」とか「オホーツクに消ゆ」とかアドベンチャーゲームですけど、現実世界を舞台にしてて子供心にワクワクしながらプレイしたのを覚えています。子供は大人と違って自転車くらいしか乗れないので行けるところは限界があるんですが、ゲームの世界なら自由に電車に乗ったりして色々なところに行けるっていうのがとても刺激的だったんだと思います。

 

f:id:starscream1999:20151214043028j:plain

江川卓が主人公キャラクターのプロ野球殺人事件というゲーム。実在の日本がゲームの舞台。

 

なので、今でもこういう現実世界を舞台にしたSFとかってワクワクするポイントになります。

 

先ほどのワールドマップでは悪魔(メガテンシリーズでは天使も悪魔もすべて悪魔という呼称で統一されている)は出てきませんが、3Dダンジョン内ではランダムエンカウントで戦うことになります。

f:id:starscream1999:20151214043529j:plain

ダンジョンとマップ(3DS版では上画面がダンジョン、下画面がマップとなっている)

 

SS版およびPS版でプレイしたことがないのですが、3DS版は大分プレイしやすいな、と感じました。特に、この3Dダンジョンを食わず嫌いしていたはずの僕が、最終的には3Dダンジョンを普通に楽しめているレベル。

 

まず、ダンジョン内は自分で走破せずとも最初からすべてのマップを公開した状態でプレイすることが可能です。通常、下画面のマップは自分で走破しないと表示されません。ですが、コンフィグ設定により、すべて表示されている状態にすることも可能なのです。これは、序盤ダンジョン内でどうやって進めばいいかとても怖かった時にとても役立ちました。

 

中盤あたりから、結局自分で走破してマップを埋めたほうが、ダンジョン内の目的地に進めやすい事に気づいたので、そのオプションは外しました。

 

 戦闘システムと仲魔について

f:id:starscream1999:20151214043540j:plain

戦闘画面

 

戦闘システム的には、一言で言えばテンポが良いというのに尽きます。とはいいつつ、直接攻撃やスキルの属性なども考えて戦わないと、場合によっては敵に反射されてしまい即全滅、ということもあるので慎重になる部分は慎重に戦います。

上画面では見にくいですが、実は敵味方とも前列後列の組み合わせになっています。

  • 前列:直接攻撃可能、スキル(魔法含む)可能
  • 後列:直接攻撃は射程があれば可能、スキル可能

といった仕様になっています。なので力自慢の仲魔を前列に、スキル主体の仲魔を後列にといったザックリとした配置で良いと思います。

 

一応、力自慢は前列~というのをベースに考えて配置したいのですが、実は仲魔となる悪魔ごとに性格と忠誠度といったものがあり、簡単に前列後列という分け方が出来るわけではないです。

 

ここですべて説明してもしょうがないので端折りますが、悪魔たちは

  • 「獰猛」
  • 「冷静」
  • 「狡猾」
  • 「友愛」
  • 「愚鈍」

という5パターンの性格を持っており、それぞれ得意な攻撃タイプがあります。

「獰猛」は直接攻撃が好きな性格、

「友愛」は味方補助や回復行動が好き、

「愚鈍」は勝手に好き放題出来るのが好きな性格・・・と言った感じです。なので、力自慢というか、直接攻撃の威力が高いスキルを持ってる悪魔だけど、性格的には友愛だったりすると、忠誠度が上がりにくいことになります。

 

忠誠度とは、その性格に沿った行動を指示することで上がるパラメータですが、それ以外のことをすると下がったりします。忠誠度が高ければ高いほど、プレイヤーの指示にも従うようになる為、割りと重要なパラメータです。忠誠度が低い段階で仲魔の好みではない指示を行うと、想定外の行動(まぁ、勝手に逃げるとかはないですが)を取るので、戦略的にも忠誠度は上げるべきものです。

 

なので、よく考えて必要な悪魔を仲魔に入れたり、合体で作る必要があります。

 

 悪魔合体について

ソウルハッカーズ(というかメガテンシリーズ全般)の楽しみはなんといっても悪魔合体です。

f:id:starscream1999:20151214050310j:plain

悪魔合体の拠点となる業魔殿(と呼ばれる豪華客船)船長のヴィクトル

 

今回、ソウルハッカーズでは悪魔合体は業魔殿かGAMPと呼ばれる銃型コンピュータで行えます。ただし、3身合体以上は業魔殿でしか行えません。また、各悪魔が持つスキルは任意で移動させることが出来ないです。なので、粘って希望のスキルを持つ悪魔を待つか出された結果をそのまま受けるかどちらかになります(僕は後者)。主人公であるキャラクターはあくまで生身の人間なので、スキルは持てません。剣および銃とアイテムで戦います。ドラクエ2の勇者みたいですね。

 

また、仲魔になった悪魔は成長しません。なので、成長要素がないのでバンバン悪魔合体を繰り返して、どんどん仲魔メンバーが変わるのがソウルハッカーズだと思います。

 

仲魔のスカウトには当然悪魔との会話が必要になりますが、正直めちゃくちゃ楽しかったです。会話のバリエーションが豊富で、かつその会話の内容がとても面白かった。幼児っぽい性格の悪魔や、なんか頭のネジが吹っ飛んだような性格の悪魔、妖艶な美女っぽい悪魔や老人ぽい悪魔など様々です。

 

とくに、カソに代表される子供っぽい悪魔との会話が楽しかったです。「お兄ちゃんは悪魔なの?」とか「ニンゲンと話しちゃダメって言われてるんだ」とか悪魔とは言いつつ精神年齢は低めでおちゃめな感じがしてとても良かった。

f:id:starscream1999:20151214051720j:plain

竹取物語かぐや姫が求婚者に要求する「火鼠の皮」のカソ。

 

ザックリまとめ

ストーリーについては、メガテンシリーズと違っていわゆる「ロウ」と「カオス」の陣営は関わってきません。その代わりというか「マニトゥ」という謎の存在と「ファントムソサエティ」とその対立にある「クズノハ」の一族などなど色々な関係者が出てきます。それぞれ思惑を持って行動していますが、ストーリーとしてどちらかに加担するというような分岐はありません。

 

個人的に周回プレイを楽しめない質なので、ストーリーに大幅な分岐がないのは助かりました。

 

一般的なJRPGにありがちな戦闘だけしてストーリーが進むのをただ眺めるゲームではなく、あくまで主人公はプレイヤーとして主体的にプレイできるのがソウルハッカーズの魅力です。また、悪魔合体という独自のシステムがとても魅力的で延々スカウトに勤しむゲームでもあります。今回、リメイクというか3DSへ移植にあたって、すべてのセリフに音声がつくようになりました。個人的には音声はなくても良いと思ってるいるのですが、ネミッサの声優さんがなかなかピッタリだったので、音声つきでよかったようにも思います。

 

携帯ゲームとしていつでもやめられるようにセーブロードはワールドマップ上であればどこでも出来る仕様となっています。また、再開時に過去のイベントを見ることが出来ます。これで「何をすればいいか忘れた」ということがなくなる親切な仕様となっています。コレに似たシステムは全RPGに乗っけてほしいですね・・・。

 

セガサターンで発売されたのが、1998年と考えると約20年前の作品ですが、あまり古さを感じさせないゲームでした。まぁ、ダンジョン内のポリゴン等はさすがに古さを否めませんでしたが、プレイ中はあまり気にならないんですよね。慣れる、というか。ソウルハッカーズをクリアした後に、メガテン4をプレイしたのですが、プレイの順番が逆だと印象悪くなっていたかなぁ。どうだろう・・・。

 

アトラスゲーのうち、ペルソナ3や4は遊んでもっと他のメガテンシリーズに触れたい!と思ってる人にオススメですね。また、ファンタジーゲームはちょっと飽きたので、サイバーパンク要素に触れたい、という人にも。ちなみにファミ通からでている攻略本が非常に中身が充実しているので、おすすめです。悪魔絵師の金子さんが世界各地の悪魔デザインについてコラムを書いています。攻略本というか書籍として魅力的です。

  

デビルサマナー ソウルハッカーズ

デビルサマナー ソウルハッカーズ

 
デビルサマナー ソウルハッカーズのすべて 増補改訂版 (アトラスファミ通)

デビルサマナー ソウルハッカーズのすべて 増補改訂版 (アトラスファミ通)

 
真・女神転生IV

真・女神転生IV