【ゲーム感想】探偵神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズをプレイしました
たまたま寄ったゲームショップで「神宮寺三郎」の文字を見かけて、まさか新作がPS4で出てるなんて知らなかったのでびっくりしましたが、すぐに購入しました。
探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ | ARC SYSTEM WORKS
自分と神宮寺三郎との出会いは割と古くて、ファミコンの「横浜港連続殺人事件」が最初でした。アドベンチャーゲーム自体に触れることは多くなかったのですが、神宮寺三郎シリーズを始め、オホーツクに消ゆなどの「現実の世界を舞台にしたゲーム」というのはリアリティがあって妙に興奮したのを覚えています。神宮寺三郎シリーズをきっかけにアドベンチャーゲームって面白いなぁという認識になっていたと思います。
しかし、当時のファミコンのアドベンチャーはコマンド総当たりシステム(すべてのコマンドをとりあえず試さないとだめ)かつフラグ立てが難しくて、結局「横浜港~」は未クリアだったんですね。
クリアできなかったものの、「ハードボイルドな神宮寺の雰囲気」「御苑洋子の大人のムード」そして「タバコ」というパーツは子供心に強烈な印象を残していました。その後いくつか神宮寺シリーズは出ましたが、開発元のデータイーストの倒産などあり色々なデベロッパーから発売されることになりました。
「クロス探偵物語」で有名なワークジャム、ワークジャムが倒産したあとは「アークシステムワークス」で、今作の「プリズムオブアイズ」はアークシステムワークスからの発売です。
プリズムオブアイズとは?
今作は実は一本のソフトではないです。買ってから気づいたのですが、過去に発売された携帯アプリゲームから10作と新作3作、次回作「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ(タイトルなげ~)」の体験版が入ってるのです。
※が新作
- 時の過ぎゆくままに…
- 6枚の犯行
- 亡煙を捜せ!
- アオイメノリュウ
- イヌと呼ばれた男
- ふた色の少女
- 託された指輪
- 椿のゆくえ
- 果断の一手
- 連鎖する呪い
- 虚飾ノ夜※
- 死者に捧げる石※
- 魔鏡の真実※
- 新作の体験版※
自分自身では「神宮寺三郎シリーズのファン」を自負していましたが、上記のアプリはひとつもプレイしてなかったです。「時の過ぎゆくままに...」は元々ファミコンで発売されていたようですが、それすら知らなかったです。ははは...
プレイした感想
過去作のリメイク10作、ということですがひとつもプレイしてないので単純に新作13作を遊べるということですごいボリュームです。一つ一つの話はおそらく2~3時間程度で終わるような感じなのですが。難易度自体も非常に低くて、適当に選択していれば解決できてしまう感じです。というのも事件現場を調査するようなシーンでも、自由に調査するような仕組みではなくてオブジェクトを選択するだけなので、「見落とし」となるようなことがないからです。
なので、ゲームと言うよりはノベルにちょっと寄ってる感じでしょうか。あまりプレイヤーが捜査に入り込むようなポイントはない感じです。途中で思考パズル的なものもいくつかありますが、それも回答は選択式なので、考えなくても解けるようになっています。元のアプリゲー自体のボリュームやシステムを知らないのでリメイクに際してどの程度の移植度なのかがわからないのですが、難易度はもうちょっとなんとかならなかったかな?という感じです。
ただ、シナリオ自体は非常に洗練されていて、キャラクター性もまったく損なわれておらず、またBGMも素晴らしくゲームとしての難易度は低いかもしれませんが、全体として「神宮寺三郎シリーズ」を久々にプレイした自分からすると満足できる内容でした。
今のところ4作ほどプレイしましたが、切ない話が多くてとてもいいです。
ちなみに最初は画面カーソルを合わせてもコマンドの色が変わらずに、どこを選択してるのかよくわからなかったのですが、その後のアプデで色が変わるようになったのは良かったです。
今後このような形で過去作をリメイクしてくれるととても嬉しいですね。というのもDSや携帯アプリなどで発売された過去作はまったくプレイできていないので。