底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

【事前情報からの感想】スターオーシャン5は多分クソゲーな気がする

スターオーシャンシリーズの最新作、スターオーシャン5の発売が来年2016年3月だということです。

 

過去作には一度も触れたことがないので、感覚なんですけどなんとなく今回のSO5は前作と同じような凡作の匂いがします。

 

というのも、「スターオーシャン(星々の海)」というタイトルからSFっぽさを感じるこのシリーズですが、5については従来よりもファンタジー要素が強いという製作者インタビューを読んで察してきたからです・・・。

 

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せっかくSF要素が絡んだ希少とも言える国産RPGなのに、その要素を自ら手放しているということで、そこら辺によくあるファンタジーRPGになっちゃってるんだなぁという感想を持ちました。

 

 インタビュー記事から読み解く

インタビュー記事はこちらです。ザックリと抜粋しますが、「シリーズ存続のため、立ち上げた」とのことですが、前作スターオーシャン4がやはり酷かったのでしょうか。ネットでの評判だけしか知らないので、「上っ面で否定するな!」と言う声が聞こえてきそうですが、4に関してはビジュアルだけ見た感じから「なんかヤバいな」とは思ってましたが。

 

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造形がなんか感情のない人形のようにも見える、前作スターオーシャン4の面々

インタビュアー:戦闘と同じく気になる物語面に関しておきかせください。曖昧な表現で申し訳ありませんが、まず本作の物語の方向性をお聞かせください。

小林氏:実は『スターオーシャン』シリーズの中では珍しい、ファンタジー寄りになってます。未開惑星が舞台ですしね。ですがもちろん、後半には宇宙規模の大きな事件に巻き込まれたりもするので、「こんなに拡がるんだ」と感じてもらえたらと思っています。

 

冒頭でも書きましたが、このシリーズ遊んだことありませんがスターオーシャンってもともとSF要素そんなに多くなかったはずです。未開拓の惑星に降り立った主人公が未開惑星なんたら条約(文明の進んでいない惑星に過度な接触をしてはいけない法律)に違反しないように剣と魔法を駆使して進んでいくイメージが強いです。

 

そもそもスターオーシャンにおけるSF要素って惑星間の移動がありますよ、くらいのもので(他にもあったらすみません)物語全体の割合は非常に低い添え物程度のものだったと思います。過去作に食指が伸びなかった理由はコレなんですが。

 

こんなインタビュー記事がありました。抜粋しますが、

 

4Gamer
 スターオーシャンの世界観は,シリーズを通して,剣と魔法のファンタジーと並行してSFが存在するというような内容になっていますよね。そもそも五反田さんは,どうしてこういった世界を描こうと考えたんですか?

五反田氏:
 1に遡った話になってしまいますが,もともと僕自身は100%SFな世界を描きたかったんですよ。ところが当時「それでは売れない」と指摘されまして。

小林氏:ああ,SFC時代のRPGはそういう傾向がありましたね。

小川 浩氏(以下,小川氏):
 当時の受け手からすると,SF一辺倒のストーリーは馴染みにくいものだったんです。間口を広げるためには,どうしてもファンタジー要素が必要でした。

 

つまり、1作目からSF要素というものは割合として少なかったというわけです。もともと少なかったものを更に減らしているわけです。

 

SF要素を絡めたって、遊びやすいゲームにすることは変な独自の用語(ファルシのルシ、とか)を作らず平易な言葉でユーザーを置いてけぼりにしなければ可能だと思っています。別にガチガチのハードSFの設定でなければいけないというつもりもないですが、間口を広げることで尖った部分がなくなることも理解して欲しい。

 

とはいえ、ソフトの開発に当たってGOサインを出すためには売れるものにしろということになるのはわかる。そして、スーファミ限定で言えばSF要素のある国産RPGが少ないというのは事実だったと思います。メタルマックスシリーズや、真・女神転生カブキロックス、GOD、摩訶摩訶サイバーナイトと言った感じでメジャーなタイトルはあまり出てきません。それじゃあ売れたので、スターオーシャン2からガッチリSFなのかといったらそうでもないのがよくわからない。

 

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so2のキャラクター(真ん中辺りにいる女の子が発明家っぽいのでSF要素か)

 

また、インタビューの抜粋になりますが、

──ストーリーとしては、『SO2』と『SO3』の中間に位置する時代のものなんですよね? 今回は、惑星フェイクリードでの冒険が主となるのでしょうか? 『SO4』では、いろいろな惑星を旅したりすることになりましたが……。

五反田:今からあまり深く話してしまうのも興冷めだとは思うのですが、基本的には“主人公たちが未開惑星を少しずつ探検し、未知の力に迫っていく”という、シリーズ初期のコンセプトに近いと思っていただければ。『SO4』のように、“たくさんの星々を宇宙船で開拓していく”という物語とは少し違いますね。

 

「SO4では開拓~」って言ってますけど開拓ってどんなことしているんですかね。エニックスから発売されたアクションゲームでアクトレイザーってありましたけど、神さまとなって文明を進めていくシミュレーション要素もあるゲームがありました。アレほどとはいいませんが、なにかその星で新しい鉱石を発掘して貿易を開始する~とかっていう要素があったりするんでしょうか。

 

 

JRPGにありがちな底の浅さ

なんとなくですけど、新しい星に到着→イベント→ダンジョン→ボス倒す→イベントみたいなだけなんじゃないかな~。あと、「冒険」って言ってますけど冒険要素ってなんでしょうか。公式サイトのキャラクター一覧みましたけど全員戦闘員のみで冒険するような人員が一人もいないんですが。

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あきまんさんデザインのキャラクターたち。魅力的だが

 

自分が見知った地域を何か目的があって進むならまぁいいとして、見知らぬ未開拓地を冒険するとなったら剣士だの魔法使いだの武闘家だのだけのパーティではまず厳しいと思います。なんか規模がでかくなっただけのドラクエ3という気がします。言語に特化した通訳出来る人員とか(その辺魔法でなんとかしそうだけど)、いてもいいんじゃないだろうか。

 

この5では当初の冒険の舞台はあまり文明の進んでいない星らしいですが、

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・惑星フェイクリード

 地球から約6,000光年ほど離れた、銀河連邦未探査領域にある惑星です。惑星上でもっとも広大な面積を持つヴェスティール大陸に惑星人口の半分が集中しています。地球でいうところの15~16世紀程度の文化レベルですが、呪印術と呼ばれる魔術を用いることで、独自の発展をとげています。

 

もう完全にヨーロッパ風過ぎる。こんなに地球の文明と似たような発展の仕方を6000光年離れた惑星でするだろうか。猿が海辺で果物洗ったら、別の地域の猿も同時におなじことしちゃったっていうシンクロニシティみたいなこと??それに、この世界では馬に乗る、とか馬車で移動する、とかそういう文化文明はないのかな。こんな派手な集団が徒歩で歩き回るのはなんか変じゃないかな。こういうRPGにありがちな、移動手段は中盤以降にならないと出てこないっていう出し惜しみは本当によくわからない。移動手段を使っちゃうと、実は世界は見た目以上に狭いってのがわかっちゃうからだろうか。

 

それにつけても服装だけは異常な発達をした世界なのに、それ以外は何も文明として発展してないんだろうか。魔法文明は独自(どこと比べての話なのか)の発展しているらしいけど。結局地球文明と大きな違いは呪印術っていう魔法の技術のみ。

 

ゲームデザインが見えてこない

あと、このゲームにおけるゲームデザインってなんなのか。公式サイトの「SYSTEM」を見ても、「ロール」と「プライベートアクション」しか要素がない。

 

  • ロール:戦闘時の役割を決めるシステム
  • プライベートアクション:道中での会話イベントを楽しむためのシステム

※追記2016/4/5----ここから

  • パーティスキル: キャラクターが習得できる能力。アイテム採取や戦闘後の宝箱出現に関わるものなど
  • トランスポーター:地域間の移動を楽にするシステム
  • クエスト:依頼を受けることで、報酬を得る。依頼には「人探し」「素材集め」「討伐」など

面白そう!!と思えるシステムが皆無です。

※追記2016/4/5----ここまで

 

このプライベーアクションというのは第一作目からあるシステムで、キャラを仲間にするのに必要だったりするらしい。あと、まだ公式サイトにはないが、アイテムクリエイションというアイテムを生み出すシステムも過去作にはあったようです。

 

言っても3つ。あとはおまけ程度のSF要素を含んだものがゲームデザイン?されたもの。あと良く言われてる戦闘システムの秀逸なところ?一作目の時はいわゆるターン制バトルが主流だったところに、アクションゲームのような入り乱れた感じ戦闘システムが特別な感じがあったとは思うけど、今となってはもうありふれたシステムになっていると言えませんかね。FF12で既にシームレスバトルって導入されてたし。

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あと5でもどうせモンスター倒せば、何故かお金ももらえちゃうんでしょ。星を渡るゲームのくせに通貨も一緒なのかっていう。そりゃ面倒くさいかもしれませんが、鉱石を手に入れてレート制を導入したりして換金するとかってしたほうがリアルじゃないでしょうか。この辺の設定の甘さがなんとなく世界観を嘘くさくする。

 

ゲームサイトの記事を見ても、「戦闘システムは~」って戦闘システムの情報ばっかりでそれ以外はおざなりになっているのが気になる。せっかく惑星間を移動するって他にはない大きな要素があるのに、あくまでシナリオ(ストーリー)と戦闘、キャラクターのみにフォーカスされ過ぎる。RPGを遊びたいのか、ただただ戦闘を楽しみたいのか。

 

興味はあるシリーズなので、買って遊ぶかもしれない。こういった明るい感じのRPGは最近少ないのでそれはいいことだと思う。だけど外面だけ最新のゲームって感じではあるけど、製作者インタビューを読んだ限り、それこそ今まで沢山出てきたRPGと同じだなという印象を受けた。そもそもメインの開発者に新しいゲームを作る気概がなさそう。製作者に聞いてみたいのは、このゲームの売りは何?ということ。

 

タイトルでは、「クソゲー」なんて使っちゃいました。すみません、クソゲーだとは思いません。ちょっと煽ったタイトルにしてみました。どこにでもある凡ゲーと言う感じでしょうか。ただ、期待しているからこその批判記事なのでぜひこの記事を裏切るような良いゲームであって欲しい。