開発をする上での職場環境について
新しい開発プロジェクトに参画した。自社のメンバーがいるので(しかも工程上リーダーを任されている)、安心だ。今までは個人事業主としてひとりぼっちでプロジェクトにアサインされていたので、ほんとうの意味で相談相手がおらず、何かあってもなかなかよい方向に行きづらかった。たった一人だけど、自社のメンバーがいるというのは心強い。
と思っていたが、ビルの中のフロアに入って唖然とした。狭いフロアにもう、50名近くのエンジニアがギッシリひしめいていたからだ。デスクも足りてるのか足りてないのかわからないが(多分足りてない)、引き出しもないただのテーブルに二人がけで座っているのを見て、一瞬でこのプロジェクトから脱出したくなったが、正社員だったのを忘れていた。
しかも今日なんて雨も降っていて、外気温は10℃くらいなのにフロアの中は尋常じゃないほどに暑い。蒸す感じだった。
PCは端末があるのではなく、いわゆるシンクラ端末なので、モニターとキーボードくらいしかないのに…。ノートPCは排熱がキツイので、居室内の気温が上がるのはよくあるのだけど、ここの場合はもう人の熱で気温が上がっている状況。
トイレもろくになくて、50名位いるフロアに対して、男子便所の小便器が2つに大が1つ。足りるわけないだろ馬鹿か!!たった一人でもお腹を壊して大の方を占領することになったらお終いじゃねーか!
ミーティングスペースもたったの一つしかない。打ち合わせなんてしませんよ、ということなのか?
こんな環境で開発にしろ、検証にしろ、試験にしろ快適に進むわけない。今のところマスタスケジュール上1ヶ月程度の遅れということだけど、同じ会社のリーダーさんはずっと残業70~90時間位をキープしている。当然、休日出社も当たり前のように発生している。なんかだいたい230~250hくらいの勤務時間っぽい。
そりゃ、場合によっては月の稼働が300超えましたとか400いきました、というのは聞くし実際経験しているけど別に偉いことじゃなくて、管理体制やもともと目標設定ががなってないだけのことだから。そんな感じの犠牲の上に成り立って、やっと1ヶ月程度の遅れで済んでいるという状況。
ギッチギチに人間が詰め込まれたフロアはもうストレスの臨界点を簡単に超えそうだ。
人間にはある一定のセーフティゾーンがあり、それを侵されると敵だと認識してギスギスするものだとどこかで聞いた。だから満員電車も混んだエレベータも嫌なものなのだけど、ここの現場はそれを体現しているというか、働く人間のことを何も考えていない人が作り上げた環境なのだ。
いついつまでにこの作業工程を完了させなければいけない。とりあえずテストフェーズなので、人を沢山投入しよう。フロアが狭いからテーブルは適当で、モニタが載ってとりあえず作業ができりゃいいだろ、というのがアリアリを見える。
…勘弁してくれよ、マジで。
こういのは社長に相談すべきなのか??
事業場におけるストレス対策の実際―ストレスの把握から職場環境等の改善まで 「ストレス対策の手引き」掲載
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