プログラミングするより設計書作ってる方が、将来安定する
「なので、うちの会社にはプログラマーは別にいりません」
…というようなことを面接で言われたのだけど、僕は全くそうは思わない。僕自身、プログラミングの実装能力が低いので、偉そうなことは言えないけど上流工程(ここでは、要件定義や外部設計までを指す)だけの仕事を続けるだけでは、ITの世界では生き残れないと思う。当然、例外もあるだろう。NT◯なんかのほとんど公共事業丸請けみたいな規模の会社であれば、役割というものがあるとは思う。
僕が面接に行ったのは、ある世界的なサーバーを提供している会社の子会社であるA社だ。A社が納入しているそのサーバは、超大手SIerや移動体通信大手、鉄道会社といった社会的インフラを構築しているる企業にも導入されているものなので、信頼性も高く素晴らしいものなんだろうと思う。
ただ、実際そういったサーバの構築や設定なんかの処理を対応したり、内部プログラムを実装するのは別の会社(つまり協力会社)だったりするわけで、A社は基本的に設計するのみだということだった。
当然設計するからには、技術的な知識ももちろんのこと業務的な部分の知識が欠かせないので、書類に判子を押して後はお願いといったような能なし集団ではないのは確かなのかもしれないが、面接官の技術者に対する意識がなんか低く感じたのも事実だ。
言ってみれば、「設計はうちでやるから、実際に手を動かすのは下の会社がやるんだ」というような。A社自体も規模は大きくないので、大会社病みたいなものがないのかなと思って面接に臨んだのだけど、ちょっと違和感を感じた。
人件費が安いからという理由で、オフショア開発と言って海外(特に中国)拠点や現地の企業にプログラムと単体テストまで(場合によっては結合試験とか?)をする企業は結構あるし、開発フロアに外国人(特に中国)を入れてやっているとこもあるが、日本人が実装しなくなったらドンドン海外の技術者に追い抜かされてしまうのではないだろうかと危惧している。
上流工程もやっぱり実装あってこそ、なんじゃないかというのが僕の持論。設計なんてだれでも出来るとは思ってもいないけど、やっぱり新しい技術はプログラミングから始まるものだと思うし。Unityとか。
ちょっと雑なエントリーになってしまった。Twitterで短文に慣れてしまうと長文でなかなかまともなことが書けませんね。しかも自分はあまり実装もそれこそ設計も3流なんで、中身スカスカだし。ハハハ・・・。
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上流工程と下流工程、両輪合ってこそ技術立国としての日本があるんじゃないかなと思ってのエントリーでした。