今、還暦間近のエンジニアと一緒のチームで働いている。今は設計フェーズなので、特にゴリゴリコードを書くということもないのだけどこのおじさんがとにかく能力が低い。しばらく実装から離れていた、ということでプログラミングでつまづくというのはなんとなくわかる。しかし、設計・テストフェーズでまともなドキュメントが作れていない状況。
自分も能力の低さなら負けてないので、このおじさんエンジニアはよっぽどの出来だと言えると思う。いうなれば1~2年目のエンジニアとほぼ同等。今まで設計書やテストケースを書いたことがないのでは?と思うくらい質が低い。
このおじさんを仮にYさんと呼ぶけれども、Yさんはずっとエンジニアをこの年まで続けてきてこれなのでまったくエンジニアに適性がなかったんじゃないかと思ってしまう。今たまたまこんな感じなのか、若いころはもっと仕事が出来たのか想像がつかない。
プログラミングってしばらくやってないと本当に染みついた人以外、忘れてしまうものだと思うけど、設計書とかテストケースってそうそう忘れるもんじゃないと思うんだけども...
- この設計書は何を記述するものか
- このテストケースはどういった観点で作られていて、何を確認するか
このあたりの本当に基本的なことがよく理解できていない様子。Yさんの言葉を借りると「細かいことが苦手でよくわからないんですよねw」とのことだが、上記の2点だけでいえば特に細かいことはなくてむしろ非常におおざっぱなものだと思うんだけども...
と、ここまで語ったのは決してYさんを腐したいわけではない(ここまで書いておいてなんだが)。人当たりは非常によく、勤怠もしっかりしているYさんは社会人(エンジニア)としては非常にまじめだ。むしろ、このYさんの姿が将来の自分なのでは?と恐怖を感じているのだ。
今回たまたまプログラミングをする機会がなく、自分の一番悪いところ(コーディング技術の低さ)が出ていないけれど、いざプログラミングとなれば自分の言葉がブーメランとして返って刺さるだけだ。まさにコーディング技術は1~2年目のエンジニアにも劣る自分だからだ。
プログラミングだけではない。SQLだってすっかり忘れているし、Linuxのコマンドも忘れている。今、SQL Server Management StudioからDBを取得しようにも方法をすっかり忘れているだろう。PM的なタスク管理の能力もなく、PMOとしてスケジュールを管理することも出来ない。簡単なExcel関数も使えない。
今回ちょっとだけ、たまたま設計・テストフェーズで自分が出来る作業だっただけなのだ。期間的な余裕もあり、作業ペースも緩やかで徹夜をせずに帰れているのは本当に偶然なのだ。今の現状、非常にヌルイ現状に慣れてしまっては今度は自分がYさんになるのは間違いない。
今回の記事のタイトル、これはYさんを指した言葉ではなく、完全に自分に向けた言葉だ。今後、IT産業がどのような形の産業になるか末端の自分にはなにもわからないけど、今以上に技術という部分でハードになっていくのは間違いない。プログラムだけ設計だけでは足りず、場合によってはインフラ周りやアーキテクチャにも精通していないと年齢からいってプロジェクトに入れなくなるかもしれない。書いてて震えてきた。
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