底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

引っ越しして1年経ったので感想

コロナによる影響で、自宅で仕事をせざるを得ない状況になり、ワンルームのアパートでは仕事もしにくいため引っ越しをしてから1年。引っ越ししてよかったこと・悪かったことをまとめてみたいと思う。

 

■以前住んでいたアパートのスペック

駅からの距離:徒歩4分

家賃:6万円台

広さ:1K(6畳)・庭(バルコニーより広い)付き

設備:風呂トイレが同じユニットバス式、冷蔵庫が備付け(ミニサイズ)、電気式コンロ(一口)

近隣の生活環境:良し

備考:壁が薄いため、隣の家の生活音が全て筒抜け、日差しほぼなし

 

ペット飼育可能物件でありながら、家賃6万円台で駅から近くアパートの周りに生活に必要なほぼ全ての施設が揃っていたので非常に便利だった。ただし、築年数が30年以上の木造2階建アパートで壁も薄い上に、日差しが取れる窓が一方向しかないのに隣接している戸建て住宅の影になっているため日中非常に暗かった(夏は良い)。風呂とトイレが同じ場所にあるタイプのユニットバスだったので、常に床が湿った状態だった。

 

本来洗濯機は室内に置けるようなスペースがあったが、そこを洗濯機の場所としてしまうと収納がないため、基本はコインランドリーを利用していた。また、冷蔵庫は備え付けの1ドアタイプ(シティホテルにありそうなコンパクトサイズのもの)だったため、食料品がほとんど入れることができず機能していなかった。

 

氷すらまともに作れなかったので、氷を入れて飲み物が飲みたい時は、スーパーなどで氷を買っていた。ファミリーパックのアイスは入れることが不可能だったのと冷蔵機能自体も貧弱だったため、アイスなど冷蔵が必要なものは「その日のうちに食べる」というルールだった。またキッチンも電気式のコンロが一口だけしかなかったので同時に火を使う作業ができなかった。そのためスムーズな調理を考えて作業するという習慣が身についた。例えばスパゲティを作るときなどは、最初にソースを作り、その後で麺を茹で、茹で上がった麺にソースを絡めればOK、というような。面倒だった。

 

また6畳のスペースで睡眠と食事をするのに精一杯で、仕事をするためのスペースを確保するのが難しい。本来「家で一日中仕事をするために選んだ物件ではない」ので、仕事のしにくさは仕方ないと思う。

 

■現在の住居のスペック

駅からの距離:徒歩12分

家賃:9万円台

広さ:2DK(5畳+6畳+ダイニング)の木造2階建ての一軒家

設備:風呂、トイレ別、洗面台、ガスコンロ(三口)、洗濯機は屋外設置

近隣の生活環境:まぁまぁ良し

備考:隣家と微妙に連結されてる箇所があり、隣家の振動が伝わり不快。動物病院が徒歩圏内になく、何かあった時に不安。

 

どうしても以前のアパートでは「仕事がしにくい」ということもあり、引っ越しを考えていたところ見つけた物件。以前のアパート設備のショボさに慣れきっていたことなどから、新居に関しては「ピカピカの立派な物件」であることは優先順位が高くなくて、

 

仕事に十分な広さ

風呂トイレは別

 

を重点的に物件探しをしていて、その中でも家賃とのバランスなどを考えて見つかった物件だった。とにかくスペースが欲しかったため、この物件の前にほとんど決まりかけていたのは「風呂トイレが同じユニットバス形式」の物件だった。部屋の作りがなんかおかしな感じではあったが「とにかくアパートより広い」ということで違和感はありつつ決まりかけていたが、戸建ての物件(今の住居)が見つかり内見したところそちらよりだいぶ良い状態だったので今の住居に決めた。ちなみにその決まりかけた部屋はその後1年くらいずっと空き家のままだった。

 

2DKということで、一つの部屋を仕事部屋として、一つの部屋を寝室として、そしてダイニングは食事の場所としてそれぞれ使えることで非常に快適。NUROの回線を引くことも出来たので、通信環境も整備されており不都合なこともない。木造なので2階は夏は暑く、また冬も普通に寒い、というのはある。

 

冷蔵庫は新たに買う必要があったが、ちゃんとした冷蔵庫があると「アイスがずっと溶けない」「氷を買う必要ない」「野菜や果物を冷蔵室に入れておけばすぐに腐ることがない」など大変便利だと実感している(本当に現代人か?)。また屋外設置ではあるが洗濯機が家にあることで、「必要な時に必要なタイミングで洗濯をすることができる」という便利さを実感している(本当に現代人か?)。これまでコインランドリーを利用してきたので、「なるべく費用節約するために、週に1回まとめて」というルールでやってきたが、晴れてさえいれば好きな時に洗濯機を回すことができるので、洗濯物が溜まりすぎて何度もコインランドリーと家を往復する必要がない。

 

コインランドリー自体、1回300円で洗濯して、10分100円くらいで乾燥機を回すという感じだった。すると大体1回の洗濯で5〜600円は使うことになる。週に1回ということは月に4回ということで大体1ヶ月で2000〜2500円くらいのコスト。数ヶ月程度なら洗濯機を買うよりいいと思うが、1年経過すると25000円を超える。そうすると中古でも洗濯機を買った方が良い感じになる(10年アパートで生活してたので、20万円以上をコインランドリーに費やしてたことになる計算だ)。1回洗濯機を回すときにかかるコストは100円もしないはずなので、初めから買っておけばよかった、とちょっと後悔した。ただ、実際問題として以前のアパートでは「置く場所がなかった」ので仕方ない。

 

キッチンは備え付けのガスコンロ(三口)があり買う必要がなかった。電気(ガスと変わらない強さのIHなどとは違う、電気でジワジワ熱くなるタイプのもの)コンロと違い、火力があるので、お湯はすぐに沸かせられるし、鍋を同時に複数使うことができるので非常に便利。アパートにはなかった魚焼きグリルもあるので、魚介類を焼きたいと思ったらフライパンじゃなくて焼くことができるのも良い(あまり頻繁にはないが)。

 

風呂とトイレが別なのも良い。風呂の中で「体を洗う」「頭を洗う」という習慣からやっと脱出できた。風呂の中で体を洗うと風呂水が汚れるので嫌だったが、それがなくなったのは嬉しい。自動で湯張りや保温などの機能はないがなくても問題ない。

 

以前のアパート周りの生活環境は非常に優れていて、スーパー、コンビニエンスストアレンタルビデオショップ、中古ゲームショップ、100円ショップ、銀行、病院、図書館、銭湯、それと買い物に便利な商店街、美味しいお店が徒歩10分以内に全てあったため引っ越すのが10年かかった(服など地元では買えなかった)。特にスーパー、コンビニは徒歩1分以内のところにあったため、ほとんど冷蔵庫がわりだった気がする。

 

今の物件は駅から商店街を通って12分程度かかる。スーパーはいずれも徒歩10分圏内、コンビニは5分以内、病院は揃っている、銀行はあるがメインバンクではないため手数料がかかるのがネック、図書館は歩いて20分くらい、食事も「そこそこ」と言った感じでめちゃくちゃ贔屓にしたい感じはない。プールが近いのは良いが何故か全く行ってない。レンタルビデオショップがないため、週末の映画視聴の習慣がなくなった。アマゾンプライムなどでもいいが、できれば棚から選びたいし、レンタルショップなら1週間借りても100円だったりするので、安かった。全体的に環境は60点、という感じ。必要なものが揃ってそうに見えてそうでもない及第点という感じ。

 

比較すると住居自体の快適さは比べようもないくらい差があるが、家の周りの環境以前の方が良かった、という感じだろうか。なので、可能なら以前のアパート付近で今の住居レベルの物件があれば最高なのだが。

 

もし、コロナが広がってなければどうなっていただろうか?自宅を仕事で使うこともないから多分引っ越ししてなかったような気がする。洗濯機も冷蔵庫もない不便な家だったが、それを不便なことであると強く認識してなかった気がする。

 

パソコンを開くテーブルは狭く小さい。ノートパソコンを開けばいっぱいになるので、同時に本を開くことすら難しかった。その本がしまってある本棚も、本を出し入れする機能が失われていた。以前のアパートは部屋が狭すぎたため、本棚に物を詰めまくっていたからだ。縦に並べた本の上に横に本がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、本を出して読むということができなくなっていたので、ほとんどの本が死んでいた。今の家は部屋の広さが十分あるため、本棚を3台おけているので本棚の本を出し入れが普通にできる。いらない本は断捨離できたし。

 

こんなことを言うと語弊があるが、「コロナのおかげで環境を強制的にでも変えることができた」という感じだ。ランニングコストである住居費は1.5倍になったが、住居の快適性はそれ以上だから良かったと思う。それに快適に仕事ができることで、収入も安定して(個人事業主だけど)、貯蓄も貯まってきた。仕事ができているのは住居のおかげというよりコロナにより自宅で仕事することで「遅刻がなくなった」ことが要因だと思うけど...

 

結果的に引っ越して良かったと思う。いまだに住んでる街が地元、という感覚は薄いけど...。もしリモートワークしてて「どうしても今の住環境じゃ厳しい」かつ「引越が容易にできる」という人がいれば、引越することを考えた方がいいかもしれませんよ。