当方、30代半ばのシステムエンジニアです。業務経験はだいたい6年位。現在、事情があって転職を決意したため、転職サイトに登録を行いました。スカウトメールと呼ばれる企業側からの面接依頼（・・・という体になっているが実際は、ただの募集広告メール）を受けて、応募した結果なんとありがたいことに2社面接が決定したので先日面接に行ってきました。
今までに常駐での開発ばかりだったので、自社内開発でじっくりやりたいと思って、自社内開発をしている会社に絞って応募しました。
■1社目（社員数5名以下の超零細）
まず、面接では「自社内開発のみではない」ことを言われました。今いる社員も実際には常駐先で開発業務に入っているそうです。スキルシートを事前に提出（というか、転職サイトに初めから入力している）していたのですが、あまり技術的な質問がありませんでした。今後なにをやりたいか、というような割と漠然とした話がメインでした。
面接官が社長だったのですが、僕自身が喋ることよりも、社長が話すこともほうが多かったように思います。希望給与を聞かれたので、正直に「◯◯万円欲しい」と伝えたのですがそれがこの会社ではどうなのかがよくわかりませんでした。社長もよくわかってない感じです。
常駐で開発の時も、まず受け入れ先か一次請けまたは二次受けの会社で面談を行うのですが、そこで交わされる質問よりもかなりボリュームが少ない面接でした。もしかしたらあまりそういう経験もないのかもしれません。
この会社に入ってみたいか？と考えてみると、のんびりした感じで雰囲気はよいかもしれないけれどあまり魅力は薄いように思いました。こちらが選べる立場にないことはわかっていますが、内定がでた場合を考えると辞退したほうが良いのかもしれません。
■2社目（社員数50名以下の零細）
こちらの会社でも「自社内開発だけではない」と面接官から言われました。『ここもか！』と思ってしまいました。もともとある事業を柱にしているようなことが募集要項に書いてあったので、それを信じて応募したのですが、実際は1社目同様に客先での常駐開発をメインの収益としているようです。
ただ新規事業を考えている、と言うかスタートしつつあるので、1社目ほど客先常駐のみという感じでもないのでまだ良かったと思います。ただ、こちらの年齢と過去の経験から「リーダーとして若手エンジニアを率いて欲しい」という期待をもっているようでした。
正直、年齢と経験だけはあるけれど、エンジニアとしては底辺レベルなので、間違ってもリーダーは難しいと思います。やれてサブリーダー。こちらの会社の面接では、比較的技術的な質問もありましたが、サラっとした感じで突っ込んだ質問がありませんでした。そんなもんなんでしょうか・・・？
サラっとした質問にのらりくらりと対応し、また比較的外面がいいので、面接官の印象も悪くなかったと思いますが、やはりこちらの会社で内定を頂いても、正直どうなるか非常に怖いところです。ちなみにこちらの会社では給与については一切話が出ませんでした。2次面接があるのかな・・・？
■面接を終えて思ったこと
自社内開発というキーワードは「釣れる」んだなぁ、と感じた次第です。実際釣られました。行ってみれば、客先常駐がほとんどなのでは？と思ってしまいました。まだ2社だけなので、たまたまかもしれませんけども。
昨今のエンジニア不足については、上記2社とも満足の行く応募数ではない様子でしたので、本当にエンジニアが不足しているのかもしれません。若手が喉から手が出るほど欲しいようなので、20代のエンジニアの方で今の職場に不満がある場合は転職を考えられても良いタイミングかも知れません。
■そもそも
会社選びの段階で、システムエンジニアを自称する人間が、「自社開発」っていうキーワードだけで選択している時点で低レベルもいいところだと思うべきだった。自分は今まで業務系、特にUNIXCがほとんどでWEB系にまったくノータッチ（嘘。.netの案件には携わっている）だったので、どうしても最近の開発におけるムーブメントから意識的に遠ざかっていた部分がある。WEB系の開発、と一言で言っても実際には多種多様な技術があるわけで網羅的に知識を蓄えるにはちょっと時間が必要だけども。
それにしても、自分が何をやりたいか、内側からきちんと掘り起こした上で応募すべきだったと今は思う。かっちりとした役所絡みの業務系システムの開発はうんざりしていたのだけはハッキリしてんだけど！
