客先常駐という形式でシステムエンジニアをしていると、常に面談というフェーズは避けようがない。面談が好き、という人はいないと思ってるんだけども、自分も特に面談が苦手で「良い形で面談が終われたな」というような記憶がない。とはいえ、うまくいかなかったというような面談でも結果的に受け入れ先の担当が「OK」と判断してくれて、常駐先に入れることも多々ある。NGになるケースはほとんどないが、たまにどうしてもやってみたい仕事だったりする場合に限ってNGを食らうので切ない。
正直ある程度プロジェクトを経験していると、面談の内容でよほどやらかさない限りお断りされるケースは少ない。というのも集めているプロジェクト側も、ある程度こちらの業務経歴を知った上で面談に呼んでいるからだ。まぁとりあえずエンジニアかき集めて面談しようと考えているケースもあるだろうけど、面談の時間も馬鹿にならないし普通はある程度お互いに目星をつけた上で面談する。
ただ景気という見逃せない要因があり、直近でいえばリーマン・ショック時の案件面談は非常に難しいものだった。
- 募集内容にピンポイントで経験がないと駄目
- かつ、その経験も数年ないと駄目
- それでも単価は通常の半分
という、募集しても人が集まるのかよという条件で人集めをしていた。当然そんな募集で面談にいってもこちらの経歴的にはマッチする部分が足りておらず、NGばかりで自社待機になってしまう。面談前には練習までして臨んでいたのに...
今のように景気がいい状況だと、ある程度経歴にマッチする部分があればほとんど検討されずにOKになることばかり。どちらかというと募集する側が人が足りてないので苦労している印象だ。OKになるばかりなので、面談時の受け答えもそれなりにしてしまうことが多く、個人的に何も成長できてない。
面談では参加したプロジェクトで作業したことを言うことは多くて、大体それでOKになるんだけど最近駄目だった面談で「言っておけばよかったな」ということがある。それは、
- 参加したプロジェクトで「改善したこと」
- もともとは存在していなかったが、自分がゼロから作り上げたモノやコト
つまり、受動的ではなく能動的になにを成したかという部分を伝える必要があるなと強く感じた。指示されて作業するのは普通、というか当たり前なのであまりアピールする事ができない。
経験があれば誰でもいい、というようなところであればそういうところまで見てこないかもしれないが、厳選して人を集めたいと考えているようなところでは、自分がどれだけチームに貢献出来るかをしっかり伝える必要がある。これは案件の面談だけでなく、転職活動における面接でも重要なポイントな気がする。
こんなことはもしかしたら最近の新卒で就職活動している人からすれば当たり前のことなのかもしれないけど、社会人になってきてしばらくして完全に感性が錆びついてる自分のようなエンジニアからすると、自分でも気づいてハッとしたことなので、もし同じように面談を苦にしている人は参考にしてほしい。
ついつい面談では出来ないだろうなということや経験がないことも「出来ます、やれます」と下駄を履かせたような発言をしてしまうことが多く(検証されないので)、現場に入ってから自分で自分に後悔してしまうこともある。なので最近はあまりそういった下駄を履かせた発言は控えて、むしろ自信なさげに語ることもあったりする。それが果たして正しいのかどうかは微妙だけども。
あ~面談のない自社サービスのある会社で働きたいな~
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