【ゲーム感想】ペルソナ3ポータブル(P3P)をプレイしました
ペルソナ5の発売日(2016/9/15)が決まって、それに伴いDL販売のペルソナ3ポータブル(以下、P3P)とペルソナ4ゴールデン(以下、P4G)の販売価格が55%引きになるキャンペーンを期間限定(2015/5/5~5/10)でやっていました。.
ペルソナ4ザ・ゴールデンのインプレッション的な感想はこちら
以前から購入を検討していたのですが、これ幸いとばかりにVitaも合わせて購入しました。とても良いタイミングで買えたと思っています。
P3Pについてですが、以前PS2で発売されたペルソナ3を途中までやっていたのですが、どこまで進めていたのか忘れてしまったのと、なかなかPS2本体を引っ張りだしてプレイする環境にないため今回の購入となりました。なので、システムやストーリーについてはある程度理解したうえで再プレイという感じです。
ちなみにクリアタイムをみたら100時間超えてました。
コレを据置機でやってるとなると土日は当然、連休も含めてプレイしていないとなかなか難しいと思われる長さ。1日3時間プレイでも3ヶ月(1ヶ月につき休日が10日と考えて)はかかるという。実際は放置したまま数時間経ってたとかザラなので、もうちょっと短いのかもしれない。とはいえ、クリアした今から思えば、それだけ長くプレイできたのだなと考えると良かったような気もする。
ストーリーの根幹に関わるようなネタバレはなしの方向です。
ゲームの雰囲気は明るい
あまりメガテンのプレイ経験がないので感覚の話になるけれども、ペルソナ1やソウルハッカーズ、真・女神転生4をプレイした感じから言えばどちらかというと「ダークな雰囲気」というのがメガテンのイメージだと思う。例えるならずっと「夜」というような。悪魔やサイバーSF、オカルトなどがごっちゃになったなんかやばい雰囲気というのが強かった。
このP3Pに関してはカラッとした明るさがある。人の生死に関わる部分もストーリーにはあるし、終盤の展開とかを考えると終始明るいというわけではないけれども、移動する先になにがあるかわからないのでおそるおそるプレイするような、NPCに町中で罵声をかけられるようなサツバツとした雰囲気はない。
本家である女神転生にはそういうサツバツとした雰囲気を持ってもらって、ペルソナでは明るいRPGを楽しめる、ということが言えると思う。
なんか楽しいことが待ってそうな雰囲気!
全体的なシステムについて
2009年4月からスタートして、2010年3月まで1日1日を進めていくスタイル。といってもイメージしにくいと思う。簡単に言うと、
「ストーリーの始まりと終わりまで期間が決まっている」ので、どんなに主人公のLVが上がろうと必ず日にちの経過が必要になるというシステム。半強制的に日にちが過ぎていくという感じ。毎日日めくりカレンダーをめくるように日々が過ぎていきます。
こういう時間経過が決められたシステムのゲームというのはRPGでは過去にプレイしたことがない。シミュレーションゲームでは、高機動幻想ガンパレード・マーチで経験があった。ガンパレの場合1年じゃなくて更に短い3ヶ月という期間だった気がする。
朝起きて、その日一日ごとに何かアクション(なにもないときもある)があって、夜に自室のベットでで寝るまでが一日という流れ。春夏秋冬と季節に合わせて、キャラクターの服装もチェンジしたり、季節ごとのイベントなどもあり季節を感じながら案外1年はあっという間に過ぎてしまう。
深夜0時を過ぎると、影時間という悪魔(ゲーム中ではシャドウと呼ばれる存在)が跋扈する妖しい空間になり、主人公たちはそこでシャドウ殲滅のために戦うことになる。しかし、日中から夕方までは一般的な学生生活をおくるフェーズとなっていてここでどれだけいろいろな人との絆や自分自身を高められるかがクリアの鍵となっている。
コミュニティで人間関係を深めるのが楽しい
P3Pでは、PS2版のP3とは違って主人公の性別を男性と女性で選択が可能になった。今回は男性主人公でプレイしただけだけど、女性主人公で築ける人間関係というが男性主人公とも若干違うのが面白い。
男性主人公でプレイして楽しいなぁ思ったのは、女性キャラとの関係が徐々に深まっていって、最終的に恋人関係みたいになるところ。登場する女性キャラクターが何人もいて、それぞれとほぼ恋人になることが出来る。言ってみれば二股三股は当たり前のプレイボーイになれてしまう。最初はそっけなかった女の子も、最終的には会話中に頬を赤らめてしまうようになるほど。どれだけ主人公に魅力があるのかしらないが、とにかく凄い。
ベッドシーンじゃないです(念のため)
PS2版では、このプレイボーイプレイを続けるのが難しい(ある程度人間関係を構築していくと、そのキャラクターはほっておかれるのを嫌がる。しまいには築いていた人間関係にヒビが入るようになってしまう。)のだけど、P3Pではその辺りの調整がゆるくなったおかげで割りとスムーズにプレイボーイが出来る。
コミュニティの絆が深まると恋愛関係に発展したり・・・
たとえゲームとはいえ、好意を寄せられるというのは悪い気がしない、というかむしろとてもよい気分になれるので、ギャルゲーなどに熱中する人の気持ちもよく分かる。ギャルゲーのほうがよっぽどシビアな設定かもしれない。P3Pではもう相手側から積極的にアクションを取ってくれるので、受け身でいながらにしてプレイボーイになってしまえるのだ・・・。
最初に仲良くなりがち?な千尋さん。控えめな女の子
悪魔合体システムは健在、かつ3Dで表現されててなんかいい感じ
メガテンといえば、悪魔合体。ペルソナではスカウトはないが、戦闘後にランダムで発生するカードを集めることで悪魔(ペルソナシリーズではペルソナという呼称)がドンドン増えてくる。悪魔自身が持つスキルを、合体させて新たな悪魔をつくり上げる時にスキルを継承することが出来るし、悪魔自身が成長することで新たなスキルを得る。合体させて新しい悪魔を作っておしまいではなく、育てる楽しみもあるので良い。
ロキさんです
またバトルにおいて悪魔を召喚すると、馴染みのあの悪魔が立体で表現されている。とても迫力があるし、個性的な悪魔をよくもちゃんと3D化してるなぁと思う。特に迫力があったのが、サタンという悪魔。サイズが他の悪魔に比べてとても大きいので、ちょっとびっくりしてしまう。
BGMやインタフェースにセンスが感じられる
戦闘BGMに歌つきを設定するという意外性がドハマリしている。通常戦闘BGMはずっと同じだったが、聞き飽きることがなかった。また各シーンで流れるBGMのクオリティも非常に高い。ジャズの要素からHIPHOPの要素まで幅広いバリエーションで、なおかつそれぞれのシーンにピッタリのBGMだったと思う。
戦闘でのダイヤル式のインタフェースや、通常時のインタフェース周りも洗練されているし、なにより配色にセンスを感じた。
男性主人公では青を基調とした配色。女性主人公ではピンク。
ロードがほとんどなく、さくさくプレイできる
PS2版との大きな違いで、ダンジョン以外ではキャラクターを3D空間で移動する従来のシステムではなく、ポインタを合わせて移動したり選択したりするシステムとしている。なので、記事中の画像ではキャラクターモデリングとイラストが表示されているが、P3Pではイラストのみの配置となっている。アドベンチャーゲームにあるような表現方法を採用しているので、MAPの移動などで読み込みなどの必要がなく快適に遊べるのでストレスが無い。またアニメーションも全部カットされている。それでゲーム性が崩れるということもない。個人的には、キャラクターモデリングがなくなったのはちょっと残念かな。
主人公が生活する寮のラウンジ
全体的な感想
今までプレイしたRPGの中でも5本の指に入るくらい熱中して遊んだ。確かにプレイ時間が長いな~とは思ったけれど、その分内容も濃い。シナリオ・グラフィック・BGMどれをとっても一級品で遊ばないのは損だと思う。学園ADV+RPGと言った感じで、ちょっと懐かしい学生生活を思い出しながらプレイするのも一興。
登場キャラクターにそれぞれ欠点とかあるのがいいなと思います。高校生なのでまだ大人になってない未熟な精神だから当たり前なんですけど(成人してたって精神が未熟な人はたくさんいます。私のように)、欠点含めてその人だろうという感覚というか。完璧な人間なんていませんし。
- 主人公は、無口で無表情。能力的には完璧ですが、他人との接触にあまり積極的じゃない受け身タイプ。
- ゆかりは思春期特有の女の子らしく怒りっぽい。
- 美鶴は人に頼ることをあまりできない、抱え込むタイプ。
- 順平は軽薄な面があって物事を真剣に捉えることが足りてない。
- 真田は堅物でユーモアを知らないからとっつきにくい。
- 風花は自分に自信がなさすぎて、とても臆病。
- アイギスは機械だから人間の普通の感覚が理解できない。
- 荒垣は他人を拒絶している。
- 天田は子供なのに妙に大人びていて。
- コロマルは犬。
だけど、みんなちょっとずつ成長して大人になっていくのがよい。上記の欠点も裏返せばそれは長所でもあるから。もちろん急に成長しないし、まっすぐじゃないから行ったり戻ったりもする。でもそれがリアルじゃないかな。全員同じ方向向いたり、バラバラになりかけたり。
いろんな登場人物がいるが、アイギスという名前の戦闘機械人形の女の子は人格も雰囲気も声優さんの演技もなんか全部かわいかった。普段あまりフィギュアとか欲しいと思ったことはあまりないけど、手元においておきたいなというくらい、キャラクターにハマってしまった。この微笑がとてもかわいいのであります。
「◯◯であります」という語尾もかわいいアイギス
ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best
- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2015/02/05
- メディア: Video Game
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これから発売されるペルソナ5の前に予習的な感じでプレイしてみるのもオススメだと思います。