ワンピースの連載が無駄に長くなってる理由を考察
2021年2月現在、最新刊98巻が刊行されてる週刊少年ジャンプの長期連載漫画ワンピース。連載当初から単行本は集めていなかったけど、雑誌連載で読み続けていた。
連載開始当初は「見やすい絵柄」と当時ジャンプ誌上になかった「冒険もの」というジャンル、また「○○の実を食した○○人間」という異能者が繰り出す異能の数々がユニークで、ドラゴンボール連載終了後の新しい次代の旗手が現れた!と興奮したのを覚えている。
それから20年。いまだにワンピースは連載が続いていて、結局ワンピースってなんなのかは漫画の中では一切謎が解決しないまま。そして、連載開始時の特徴であった「見やすい絵柄」は「ごちゃごちゃと見にくいコマの集合」になり、「冒険もの」という内容はいつしか辿り着いた島で暴れ回るだけとなり、異能の数々は今でも健在だが、異能者しか存在しないような世界になってるので、個性でもなんでもない状況。
とにかく不必要なメンバーが多すぎる
ルフィが船長を務める麦わら海賊団の団員たちの存在理由がそもそもよくわからない。
- 医者(チョッパー)
- 操舵手(ジンベエ)
- 音楽家(ブルック)
- 考古学者(ロビン)
- 船大工(フランキー)
- コック(サンジ)
- 航海士(ナミ)
- 狙撃手(ウソップ)
- 戦闘員(ゾロ)
全員それっぽい役割を与えられているが、そもそも海上にいることがほぼないので、大半のメンバーは存在理由が薄い。というかない。
- 登場人物たちもほぼ無敵の人たちばかりなので大怪我をしても死ぬことがないから、医者がいる理由も薄い。
- 狙撃で何かするよる直接ぶん殴って終わりになるので、狙撃手という存在がいる理由もない。悪魔の実の能力者は攻撃射程範囲が短いわけでもないので、「狙撃ができる」というだけではアドバンテージは何もないし。
- 料理を振る舞う必要があるのは非常に短い航海期間中と、島でボスをぶん殴って終わった後の宴の時のみ。コックが常駐する必要性もない。
- 航海期間がほとんどないので、船が壊れたりする可能性もほぼなく船大工が常駐する必要もない。
- 航海士も同様。
- 音楽家も同様。音楽家がいて良かったシーンとかあったっけ?
- 操舵手も同様。
- 考古学者なんてそもそもなんで仲間にしないといけないのかがわからない。どこか安全な場所にいてもらった方が良いだろう。
ほとんど必要のないメンバーが集合していることがわかる。必要性は皆無なのにやたらと仲間だけは多くてそれぞれ必ず何かの戦いに参加するので、無駄にページが割かれることになる。ワンピースの話が無駄に長い大きな要因だ。
例えばRPGで、街につくたびにそれぞれパーティメンバーごとに何かイベントがあって、それを一つずつクリアしないと次に進めない感じだ。クリアするのに500時間はかかることになる。
島から島へ移動するシーンもあるが、漫画の中では大半が「島に上陸した後」の話なので、彼らが本来の役割を果たすべきシーンもほとんどない。本来ならそれぞれ役割を持っているのなら余計な戦闘能力を与えるべきではないのだけど、島で上陸した後の騒動が治るまで非常に時間がかかるため、船で待機していると数年漫画に登場しなくなってしまう。そのため、本来不要な戦闘を航海士であるナミや船大工のフランキーを参加させてしまうことになる。
そもそも航海士であるナミや考古学者のロビンや音楽家のブルックが暴力手段を使って敵を倒したとして、なにか面白いだろうか。それ以上の暴力で物事を解決するルフィやゾロがいるのに彼らと同じ舞台に立ってそれよりも見落とりする内容で何かしても意味は薄い。考古学者ならではの知識を使って窮地を脱出するとか、音楽の知識や音楽を奏でることで何か起きる、とかならまだわかる。しかしやってることは個性の強い外見のメンバーが揃ってるが、実際中身は皆同じでやってることも同じでしかない。ワンピースの漫画がいつ見ても同じことを繰り返してるように見えるのもそのせいだろう。
おそらく今後も次の島に行っては全員参加しての延々バトルが続くのだろう。「ワンピースとは何か?」に興味を持ってる読者がどれだけいるかわからないが、果たして最終回でどうやって回収するのか。そこに驚きはあるのか....