底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

絶対無敵ライジンオーが2021年4月3日で30周年

絶対無敵ライジンオーというアニメを知っていますか?今から30年前の1991年に放送されていたアニメです。30年前、というとだいぶ前のことのように思いますが、90年代という時代を思い起こすと、ついこの間のことのように感じます。しかし、30年。当時生まれた子供が余裕で社会人になっている時間が経過してると考えると決してついこの間、というわけではなさそう。

 

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絶対無敵ライジンオー

 

小学生時代は夕方の時間(17時台〜19時台)はアニメ天国でした。毎日なにかしらのアニメ(再放送含む)を放送していて、夕飯の前にテレビにかじりついていたのが自分の日課でした。シティハンター美味しんぼドラゴンボール幽遊白書魔神英雄伝ワタルドラえもんをはじめとした藤子不二雄アニメ、きんぎょ注意報、宇宙船サジタリアス、聖闘士星矢ドラゴンクエストさすがの猿飛、ファイバードから始まる勇者シリーズおぼっちゃまくん、シュラト、セーラームーンルパン三世魔法陣グルグルゲゲゲの鬼太郎悪魔くんあんみつ姫らんま1/2、おそ松くん...書き出したらキリがない。マジでアニメばっかり見て育った。

 

そして1991年4月3日の水曜日18時から始まったのが、のちに「エルドランシリーズ」と呼ばれる「絶対無敵ライジンオー」でした。普段アニメばかり見ていたくせに他のアニメはあまり内容とか記憶にないですが、ライジンオーだけはなぜか放送1話から自分の心にグサッと刺さって「こんなに面白いアニメはない」とつかんで離しませんでした。

 

色々な要素があるから、と思います。

 

  • 舞台が小学校
  • 主人公や登場人物がほとんど小学生
  • ロボットやメカを操縦するのも小学生
  • 作戦や指示を出すのも小学生
  • 小学校が変形してロボットの基地になる
  • 変形した小学校からロボットが出撃する
  • 全51話で必ずクラスの誰かが主役になる話がある(佐藤愛子は除く)
  • キャラクターデザインが魅力的
  • ロボットデザインが魅力的
  • BGMが魅力的
  • 何より主題歌、エンディングテーマが魅力的
  • 声優の演技が良い
  • アニメーショングラフィックが良い
  • 敵キャラクターが面白い
  • 「迷惑」をテーマに怪獣が出現する、というわかりやすさ

 

 

上げればキリがないですが、「面白い」が詰め込まれたすごい作品でした。自分と年齢の変わらないキャラクターが主人公でかつロボットまで操縦しちゃう上に、クラスメートも基地内のコントロールルームで作戦活動に従事している、という非日常感。

 

当時のアニメでも珍しかったと思う導入が放送初回にあったことも思い出深いです。最初に「物語の導入」→「絶対無敵の文字が流れるオープニング」→「本編」という流れ。まるで映画のようでした。この流れは「元気爆発ガンバルガー」や「熱血最強ゴーザウラー」でも採用されていました。考えた演出家は天才だと思う。

 

また当時のアニメの中でも群を抜いてオープニングとエンディングの楽曲のできが良かった。子供でもわかるくらい、というと語弊があるが明るく爽やかだけど、歌詞がしっかり心に響く内容。今でもアニメソングのランキングがあると上位に入ることも納得できる。

 

名曲「ドリームシフト」は丁度1:00から

 

第1話だけではないけれど、メインパイロットであるが、クラスの中心人物ではない「星山吼児」がナレーションを務めているのも面白いと思う。彼はどちらかといえば星空観察が趣味の大人しいタイプの少年で、同じメインパイロットで元気いっぱいの日向仁やハンサムで子供にしては冷静な方の月城飛鳥に比べると地味だ。だが、あえてナレーションをさせているというのは何か意図があるのだと思うが、とてもハマっている。

 

自分はどちらかというと吼児タイプの少年だったので、それもまたシンパシーを感じる部分だったと思う。吼児役を演じていた声優のまるたまりさんの声質が丁度よくて(というかライジンオーの登場キャラクターは声優さんの演技がどれもピッタリだった)、アニメを見るのに集中できたような気がする。

 

当時は習い事に通うこともなかったので、水曜日の18時は本当の意味でゴールデンタイムだった。時間になればテレビの前に待機して放送を楽しみにしていた。今だったら多分録画して繰り返し見るということもしていたはずだろうが、当時は録画機器はあってもビデオテープ一本が貴重だったので、アニメには使えなかった。というか毎週放送するアニメを録画する、という認識がなかった。

 

流石に最終回はビデオテープに保存してその後繰り返し見ることになるのだけど、最終回もまた映画的な演出(通常のエンディングではなく、最後までアニメが続く中でスタッフロールとエンディングテーマが流れる演出)だった。今までたくさんアニメは見てきたけど、「物語が終わることの悲しさ」は他のアニメの比ではなかった。アニメは見てるけど、アニメファンではなかった自分が初めてアニメディアを買ったのもライジンオーがきっかけだった。今のようにインターネットも当然ないので、ライジンオーの情報に飢えていたのだ。「ライジンオー」という文字列があればなんでも良かった気がする。

 

幸いライジンオーは自分だけでなく視聴者にも大人気で、放送終了後もOVAが3巻出たり、同人誌的なコミックが出版されたり、ドラマCDなども発売されて、メディア的には続いてくれたというのも良かった。当時はイベントも主催されたそうだが、当時まだ子供だった自分はイベントの存在そのものも知らなかったので、後ほど手に入れたビデオの中にある冊子で情報を得た。イベントに参加した人たちがとても羨ましいです(血涙)

 

脚本の園田秀樹さんはライジンオーの小説版を出版されたり、キャラクターデザインの武内啓さんも現役のアニメーターをされていて、SNSでイラストをアップしてくれている上に今でも当時のような瑞々しいイラストなので、ビックリします。ロボットデザインのやまだたかひろさんもSNSで見かけるロボットデザインは健在でとてもすごいです。BGMの田中公平さんは当時からずっと第一線で活躍されて、色々な作品でBGMを担当され、今では立派な大御所になっていますが、ライジンオーのBGM自体はお気に入りのようで何かと言及される機会があるので、ファンとはしては誇らしいです。

 

 

そんな思い出深いアニメ作品が今年で30周年。あっという間でしたが、仁たちももういい年齢ですね。彼らの子供たちが主人公のエルドランシリーズ、見てみたい気もします。頼むぞサンライズ!!!

 

しかし、今見ても栗木容子(クッキー)のキャラデザは完璧だと言わざるを得ない。

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真ん中の大きなリボンの女の子がクッキー 

 

 

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