※主観の話なので、いろいろ感じ方はあると思いますが一つの感想ということで。
ドラクエとFFの違い
ドラクエとFFといえば日本が誇る2大RPGであり、どちらも優れた点をもったゲームであることは間違いない。比較されることの多いゲームではあるが、システム的に大きな違いが両者にはある。
- 主人公が喋るか、喋らないか
ドラクエもFFもパーティメンバーは当然喋る。しかしドラクエは、パーティメンバーがどれだけぺちゃくちゃ喋ろうとも一切声を発しない。例外もあったはずだが、基本的に一切喋らない。
主人公が喋らないことに違和感を覚えてきた
ドラクエ4まではファミコンということもあって、主人公が喋らないことも普通に感じたけれど、特にドラクエ8をプレイしたときに妙な違和感を覚えた。
イベントシーンがドラマチックな表現になっていたこともあるんだけれど、何かショッキングなことが起こるシーンで、主人公が驚いたりショックを受けた表情をするだけで、一切言葉を発しないので、「なんで喋らないんだろう」と感じることが多かった。
ドラクエ7までの俯瞰的な視点だとそこまで強く感じなかったけれど(とはいえ7も悲惨なシナリオが多々あったわりに主人公はいつも通り『はい、いいえ』の選択肢しかないので、なんか感想ないの?とは思った)、ドラクエ8のようなイベントシーンでのカメラがいろいろな視点からパーティを映すおかげで、フォーカスが移るたびに表情のみの演技になるのは変な気がした。
周りのパーティメンバーはいろいろと感想などを述べているのに、なぜこんなショッキングなことが起こったのに主人公は何も言わないんだろう・・・と。
視点の違いが違和感の正体か?
ドラクエで構築している、「プレイヤー=主人公」というのは、どのあたりまで許容できるのだろうか。たとえば、ウィザードリイのような一人称視点の場合は相性がいいと思う。移動するにも戦闘するにも人や店などでの会話もすべて一人称で、プレイヤーと同じ方向を見ているからだ。主人公が見たこと聞いたことはすべてプレイヤーも同じ視点で見たり聞いたりしている。
ドラクエ7までの戦闘シーンではキャラクターが出てこないのでそういう意味では一人称視点であったと思う。フィールドを移動する際は俯瞰になるので少しズレるけど、まだまだ「この移動してるパーティの先頭にいる勇者は自分だ」となっている気がする。
ドラクエ8以降、戦闘シーンでもキャラクターが出ていて、フィールドは俯瞰だったりオープンワールド形式だったり様々な状態で、イベントシーンはカメラがキャラクターに寄ったり離れたりするようになった。とてもショッキングな出来事が起こっているのをプレイヤーも主人公も同時には見ているけど、視点が違うからまるでお互いを別々の存在に感じてしまっているではないだろうか??言ってみればサイレント映画を見ているかのよう。
主人公が喋らないの不文律が崩れることはあるだろうか
ドラクエとFFの違いである「主人公が喋らない」のもいい加減終わりに近づいているのではないかな?ということを感じる。FFが映画的な表現を使って進化してきたゲームであれば、ドラクエも今は似たような進化を遂げているのではないか。イベントシーンだけを切り取ってみると、カメラの使い方からしてそう判断してもいい気がする。
つまり、映画的であれば主人公が「はい/いいえ」以外のセリフを発するのもおかしくないということ。喜怒哀楽などの感情の発露。誰かに何かを尋ねる時に「XXXXとは何ですか?」と聞いたり。今までであれば名もない村人が「XXXXかい?あれはね・・」と勝手にセリフをしゃべってくれていたが。
とはいえ、ドラクエはおそらくこの先も主人公になにかセリフを発するようなことはしないだろうなとも思っている。それが実際のゲーム画面とのズレがどれだけ広がろうとも。映像的な進化がどれだけあろうとも、そこにこだわりは持っていそうだ。
デビルサマナーソウルハッカーズはそういう意味では過去のドラクエのような「プレイヤー=主人公」というゲームだったと思う。やったことのない人はぜひプレイしてほしい。20年くらい前の作品ですが、グラフィック以外は今でもプレイするに堪えうるゲームですよ。
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