底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

【反省会】はじめてリーダーになって思ったこと

7月から大手電機メーカーのSIer部門でプロジェクトに参画して、はじめてテストチームのリーダーとして業務に携わった。テストチームといっても小規模で、自分の配下には2名のテスターがいるだけ。総勢3名なので大したことないのだけども、経験したことを振り返ろうと思う。

 

関わったテストというのは「機能の起動状況管理」というもので、全体の結合テストで実施される各フェーズ(例:性能テスト)において、すべての機能(ここでは更に分割されたプログラムと言ってもいい)が実行されているかどうかをチェックする、というもの。

 

なので、自分のテストチーム単体ではなにかテストをするというわけではなく、他のテストチームから受け取ったテストログをもとに「正常起動している」「起動はしているが、正常かどうか判別つかない」「起動しているが、エラーを吐いている」「起動していない」をチェックする。正直、存在意義がよくわからないが「二重チェック」という意味で必要だったのだろう。他のテストチームも「あそこはなにやってんだ?」という感じだったと思う。

 

①テスト計画書の読み込みが甘かった

最初はプロジェクト全体の概要を知るために「テスト計画書」を提示された。これを読むことで、どんなテストをいつまでに、どのようにテストをするかを把握できる。テスト計画書を読み、ある程度頭に入っていたものの、細かい部分まで認識出来ていなかった。そのため、手戻りが発生してしまったことがあった。

 

②管理の抜けや漏れが多く、全体的に甘かった

2名のテスターの日々の進捗を管理表をもとに管理していた。管理表のベースはすでに作成されていたもので、手を入れることはなかった。管理表はテスト仕様書と同じもので、いわゆるWBSは作成していなかった(必要がなかった)。

 

当初、というかテスト実施から2ヶ月経過した時点までは管理表ベースの管理でも問題なかった。日々の進捗は割と順調で曲線はほぼ右肩上がりを描いており、このまま順調に進むものと考えられた。しかし、ある日を境にまったく消化が進まない事態に陥ってしまった。これの原因はテストチームから受け取るテストログで確認できる機能(プログラム)が既存のものばかりになってきたせいだった。

 

WBSくらいはせめて作っておくべきだった。

 

③管理表の数字に対する甘さ

これは日々の進捗報告であまり詰められることがなかったことで、シビアに管理してなかったことも原因だが、複数存在するテスト仕様書の管理上の数字(消化件数など)が一致していなかったり、そもそもの管理上の数字を「どのように算出したか」がフワフワしていたのは、何考えて管理してたのだろう?と自問自答している。

 

④状況把握がきちんと出来ていなかった

テストの消化状況が鈍化してくるにあたって、どのように解決すべきかの方法がよくわからなかった。あくまでこちらはテストログを受け取って、その内容を評価するだけに過ぎないので「この機能が確認できないので、テストを実施してください」とテストチームに進言していいのかすらわからなかった。そもそもテストチームはシナリオに従ってテストを進めているわけで、全部の機能を網羅できているかどうかこちらでは判断つかなかったわけだが。

 

問題は、機能がすべて評価対象になるわけではなく、そのうちのある程度の機能が「使われていない機能だった」ということ。つまり何度テストログを評価しても使われていない機能は「ログ」に出てこない。

 

この件については、うちのテストチームで管理が甘かったせいというわけではないが、テスト消化が鈍化してきた段階で「アラーム」を上げる必要があっただろう。その段階というのは「いつ」だったか。

 

⑤対象機能に関連性を見出す、もしくは資料の精度を上げることをしてなかった。

テストログを検証していて「いつまでたっても検出できない機能」はなにかしら規則性があったはずだが、近視眼的にテスト消化を管理していたので、まったくそのあたりの意識が薄く、「いつか確認できるだろう」と高をくくっていた。

 

なにかアクションをする際は、自分からではなくプロパーの社員(自分の上にいて、総合的に管理してくれていた)から「状況を○○さんに確認してみてください」というような指示があった。彼からの指示がなければ何も出来なかった。

 

進捗状況を管理する、という基本的な認識があれば管理のために必要なドキュメントの整理も出来たはず。また、関連部署と人が「どんな部署か」「何をやってる人なのか」をきちんと把握できていれば、少なくとも協力を仰ぐことももっと早く出来たのではないか。いつまでもガキの使いのように言われたことをやるだけではダメだった...

 

上記のことを振り返ると、リーダーとしてなにか成せたのか?と思うことばかりだ。テスターからの進捗管理は別にリーダーでないと出来ない類の仕事ではない。与えられた立場に浮ついて、やるべきことを認識できていなかった。

 

一応経歴上、メンバーとかサブリーダーではなく、リーダーとして仕事をしたことにはなるが「もっと早くリーダー、というか管理系の仕事をすべきだった」と思わずにはいられない。何をするにもビビりが最初に入り、できっこないとやる前から失敗ばかり考えていたからな...

 

体系的にプロジェクトマネジメントを学ぶ必要があると思った次第です。

 

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