底辺過ぎてちょっとビビる

26歳からIT業界にいるエンジニアが、まったく成長できてないことを確認するブログ。備忘録的に使いたいとも考えています。

【ゲーム感想】戦場のヴァルキュリア リマスターをプレイしました

戦場のヴァルキュリア4発売されましたね。とても興味はあったんですけど、戦場のヴァルキュリアシリーズは未プレイだったので購入前の予習を兼ねて1作目をプレイしました。

 

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どんなゲームか?

架空の時代である「征暦」1930年代(西暦とほぼ同じ)のヨーロッパ大陸を舞台とした戦術戦略SFファンタジーシミュレーションRPGです。

 

大陸は、強大な軍事力を誇る「帝国(ロシアとドイツをモチーフとしている)」と「連邦」にほぼ二分されていた。覇権を争う両国は、ついに開戦。ヨーロッパ全土を巻き込む「第二次ヨーロッパ大戦」(E.W.Ⅱ)が勃発した。その第二次大戦にガリア公国という小国が巻き込まれてしまい、主人公であるウェルキンとヒロインのアリシアガリアの義勇軍に入り、物語は始まる。

 

いわゆる戦争モノのシミュレーションRPGなんですが、ユニットを配置した後はアクションを駆使してFPSっぽく戦闘をするという非常に個性的なシステム(BLiTZ)を採用しているのが面白いです。

 

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アクションモードの画面

画面を見ると、銃弾の雨あられの中を突き進んでいるように見えるけども実際は敵歩兵や敵戦車の射線外から侵攻していくので、先行の段階ではそんな難しい操作ではないです。敵である帝国軍の兵士の装備は味方兵に比べて射程が短い代わりに攻撃力が高いので、外側から射撃をして各戸撃破していく感じで進めていきます。

 

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のどかな街中の風景もあるが、ここも戦場。戦車でガンガン進んでいく

ゲームとしての面白さは?

一般的なシミュレーションRPGをプレイするときは、ユニットをどう配置するかまでを考えればよくて細かい操作性は排除されている。攻撃や防御の結果については設定されている数字(命中率とか)にあとはお任せという感じだけども、戦ヴァルに関しては配置後にプレイヤーの操作に依る部分があるので、フェーズが終わるまでハラハラしっぱなしでとてもスリリングです。※わたしがアクションやシューティング系苦手というのもある。

 

この「ユニット配置後もプレイヤーに任される」というシステムはコナミシミュレーションRPGである「リングオブレッド」を思い出させる。RoRは兵士は操作しないけど、機動兵器であるロボットと駆逐戦車などを操作して移動と攻撃、そして随伴兵への指示をこなすというとてもユニークなシステムを採用した名作だった。

 

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重厚なストーリーと個性的なシステムのRoR。リメイクが待たれる。


歩兵と戦車兵、戦車が登場ユニットなのだけど、それぞれ3すくみの状態になるので、攻略マップや敵ユニットに合わせて戦術を練るのも面白い。こちらから出撃させられるユニットの数は限られているので、バランスよく兵士を配置するか一点突破型(マップクリアの速度を優先するか)の配置にするかなど考えるポイントは様々。

 

個々のユニットはマップクリア時にもらえる経験値を使ってレベルアップさせることもできるので、どの兵科を優先してレベルアップさせるか、なども戦略面の要素。経験値同様に得られる資金で武装のレベルアップや戦車兵器の換装なども大事なポイント。

 

兵科のレベルアップと戦車の兵装換装をしっかりしておかないと敵兵士にダメージが通らなくなってくるので、おろそかにしてはいけない。兵科のレベルが上がると、偵察兵なら偵察猟兵に、突撃兵なら突撃猟兵にユニット自体のレベルが上がって、ベース装備が向上するのも楽しいです。ファンタジー系でいえば、ただのナイトがパラディンになるような感じです。

 

キャラクターも個性豊か

メインのキャラクターである、ウェルキンとアリシアをはじめ、戦争前は歌手だったロージーや、第一次から兵隊をしているラルゴ、ウェルキンの義理の妹で被差別人種であるイサラなどそれぞれ個性豊かなメンバーがそろっていて楽しいです。

 

メインキャラクターだけでなく、一般の義勇兵の面々のキャラクターがしっかりしていて、特にイーディ・ネルソンというツインテールのキャラクターはお嬢様風ツンデレでとてもかわいかったです。

 

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敵に囲まれるとパニックになるというステータスを持つ、なかなか難易度が高いキャラ


イーディー以外だと個人的なお気に入りは、戦車兵のヤン(完全にゲイ)と偵察兵のメガネっ子ナンシーです。ヤンの「アタシがんばっちゃう!」のセリフがいいのと、ナンシーは非常に緩いキャラクターなので激しい戦場で二人がいると穏やかな気持ちになります。

 

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たまに手りゅう弾の弾をなくす凡ミスをかますのもご愛敬

全体的な感想

もともとPS3初期のゲームですが、CANVASというグラフィックエンジンを使ったフィールドやキャラクターの造形はしっかりしていてとてもいいです。というか、ある程度のグラフィックはPS3のゲームであれば備えていて、ゲーム自体の面白さはゲームデザイン(システム等)で決まるといってもいいと思う。ある程度シナリオというかキャラクター設定などの部分で、好き・嫌いはあるとは思うけれど。

 

戦場のヴァルキュリアに関しては、システム面は非常に洗練されているというかよく考えられていて、ゲームの難度もほどほどに設定されているのがとてもよい。

 

一つのマップを初見でクリアするのは難しいが、敵の配置や移動、攻撃のパターンを確認したうえで再挑戦すれば、絶対にクリア出来ないことはないです(いわゆる詰みがない)。正直自分はあまり戦術面での操作がうまくいかず、力押しで乗り切るパターンも結構多かったのでスマートなクリアというのはあまりなかったのですが。

 

本編以外に何度も挑戦出来て経験値と資金稼ぎが出来る遊軍戦闘というシステムがあるので、もし敵兵士が強すぎた場合はそこでレベルアップをすることが可能なのはとてもよかったです。とはいえある程度進むと本編(および断章と呼ばれるサブストーリー)をクリアして得られる経験値などでなんとかなります。

 

個人的にはマップの2、3つ目くらいまではアクションパートに慣れなくて、効率的な戦闘の仕方はある程度進んでから覚えたような感じでした。「これ絶対クリアできないだろ~?」というようなハードなマップもありましたが、ちょこちょこ攻略wikiなんかを参考にさせてもらいました。全然クリア出来なかったのに、wikiを見たらすぐにクリアできてしまってどれだけ自分が考えなしにプレイしてたかと思わずにいられませんでした(ちなみにラストバトルもwiki参照まえは10ターン以上繰り返してもラスボス撃破の目途がまったく立たずに、こちらのユニットはどんどん消耗していく状態で、クリアできるかわからなかったんですが、wiki参照後は2ターンでクリアできてしまいました)。

 

クリアタイムは大体40時間程度ですが、実際は何度もリセットを繰り返しているのでおそらくその倍の80~90時間はかかっている感じです。週末にどっぷり時間をかけてプレイできる人向けという感じでしょうか。

 

クリア後、義勇軍メンバーの戦後のエピソードまで描かれていて、とてもよかったです。

 

プレイする前から面白そう、という予感はあったものの期待にたがわずよい出来のゲームでした。戦場のヴァルキュリア4も買いたいと思います。アリシアやウェルキンたちにはまたどこかで会いたいですね。

 

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乙女!という感じのアリシア。すごく大好きなキャラクターでした。

 

戦場のヴァルキュリア4  - PS4

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戦場のヴァルキュリア 2 ガリア王立士官学校 - PSP

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戦場のヴァルキュリア(通常版) - PS3

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